任侠ヘルパー
[第7話]
08/20放送

ある日、晴菜(仲里依紗)と彦一(草なぎ剛)は訪問介護に出かける。今回の訪問介護先は長岡孝江(江波杏子)宅で、依頼主は娘・初美(西田尚美)だった。

ところが、孝江は文句ばかり言う。どうやら彦一たちの態度が気に入らない…というよりも訪問介護自体が気に入らないようなのだ。さすがの彦一も孝江の態度にウンザリする。
そんななか、彦一は初美の部屋で練炭や木炭、それに多量の薬が置かれていることに気づく。

夜、初美が帰宅すると、孝江は訪問介護について散々文句を言う。すると初美は、「もうヘルパーを頼まない」と言うのだった。

一方、「タイヨウ」では晴菜が孝江の件について零次(山本裕典)たちに報告していた。孝江の面倒を初美がひとりでみることを、その場に居合わせたヘルパーも心配した。

そんな中、利用者の家族が「タイヨウ」に乗り込んできた。家族らが持ってきた雑誌には、晶(夏川結衣)が「過去に母親殺しを行った」と書かれている。
晶の経営する「ハートフルバード」への世間の批判は高まった。「ハートフルバード」とフランチャイズの契約をしている介護施設のなかには、契約解除をするところも…。

リコ(黒木メイサ)や、鷹山(薮宏太)たち任侠ヘルパーの面々は、この一件が飛び火して自分たちの事がバレてしまうのではと焦りの色をみせる。

夏休みに入り、晶の息子・涼太(加藤清史郎)が「タイヨウ」で手伝いにやってきた。小さいながらも一生懸命に働く姿に施設を利用者の気持ちも和み、施設内の雰囲気も良くなっていた。

その頃、孝江の介護をひとりでこなしていた初美。仕事と介護を両立させてはいたが、体力的にも、精神的にも相当疲れているようだった。そんな初美の姿を心配して彦一は声をかけるが、初美は「ヘルパーを頼むつもりはない」と断る。

そんななか初美は仕事でミスが多発し、解雇されてしまう。電話には孝江の着信が…。自宅に帰ると用は「リモコンがない…」だ。
「もう疲れた」初美は台所から包丁を取り出すと、孝江に「もう楽になろうね」と声をかける。
そこに現れたのが彦一だった。彦一は初美の包丁を素手で受け止めると、ナイフを奪う。
「治療費もお支払いします」と謝る初美に、彦一は「孝江を連れて行く」と言った。彦一は初美の限界を感じたのだ…。

「タイヨウ」に連れてこられた孝江は、食事は一切食べずに、ひたすら「自宅に帰る」と言うばかり…。そんな孝江に対して、彦一は涼太(加藤清史郎)を世話に行かせる。幼い涼太に、孝江は少しだけ心を開いた。

夜、彦一は孝江に、「娘を卒業させるべきだろう」と語りかけた。孝江も内心では分かっていたのだ。彦一の言葉に、黙って涙を流す孝江だった。
それからというもの、孝江は「タイヨウ」で文句を言いながらも食事をするようになる。

――1週間後。
初美は孝江を引き取りに来た。これからは「タイヨウ」が孝江の家に訪問介護に入ることになった。
孝江は、彦一を訪問介護のヘルパーに希望してきた。

「言葉遣いや態度が少し悪いけど、とてもいいヘルパーだ」と、孝江は言ったそうだ…。

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キャスト
翼彦一 / 草なぎ剛(くさなぎつよし)
暴力団組織「隼会」の六本木地区をまとめる・・・
四方木りこ / 黒木メイサ(くろきめいさ)
死んだ兄に代わって、「隼会」池袋地区貸元・・・
七海和樹 / 向井理(むかいおさむ)
六本木地区貸元翼興業の構成員で彦一の舎弟・・・
和泉零次 / 山本裕典(やまもとゆうすけ)
介護施設タイヨウのヘルパー。任侠ヘルパー・・・
鷹山三樹矢 / 薮宏太(やぶこうた)
「隼会」本家・鷹山組構成員。鷹山源助の息・・・
美空晴菜 / 仲里依紗(なかりいさ)
「タイヨウ」に勤務する新人ヘルパー。目指・・・

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