｢Dynamite!!｣2010年全カード対戦結果! 高谷裕之･青木真也らの結末は!?

12月31日､さいたまスーパーアリーナにて今年で10周年を迎えた大晦日の格闘技イベント『Dynamite!!』が開催された｡

今大会の注目カードは､現K-1王者のアリスター･オーフレイムが王者となって今度は『DREAM』を制するべく総合ルールでアメリカUFCにて勝率8割強を誇るドット･ダフィーと対戦する他､"喧嘩番長"高谷裕之が念願のフェザー級王者のベルトを懸け最強王者ビビアーノ･フェルナンデスに挑戦､北京五輪柔道100kg超級金メダリスト･石井慧が"無冠の帝王"ジェロム･レ･バンナに挑むなど､大晦日の祭典に相応しいカードが揃った｡

その対戦結果は以下の通り｡

･第一試合アントニオ猪木プロデュースIGF特別ルール
○鈴川真一
VS(不戦勝)
×ボブ･サップ

･第二試合 DREAMウェルター級ワンマッチ
○アンディ･オロゴン
VS(3R判定3-0)
×古木克明

･第三試合 DREAMフェザー級ワンマッチ
○宮田和幸
VS(3R判定3-0)
×宇野薫

･第四試合 DREAMフェザー級ワンマッチ
○所英男
VS(3R 2:50 腕ひしぎ十字固め)
×渡辺一久

･第五試合 DREAM無差別級ワンマッチ
×ミノワマン
VS(3R 2:50 TKO)
○泉浩

･第六試合 DREAMヘビー級ワンマッチ
○セルゲイ･ハリトーノフ
VS(1R 1:25 KO)
×水野竜也

･第七試合 K-1ヘビー級ワンマッチ
×京太郎
VS(3R判定3-0)
○ゲガール･ムサシ

･第八試合 MIXルール=1･3RはK-1､2･4Rは総合ルール
×青木真也
VS(2R 4秒 KO)
○長島☆自演乙☆雄一郎

･第九試合 DREAMヘビー級暫定王者決定戦
○アリスター･オーフレイム
VS(1R 19秒 KO)
×ドット･ダフィー

･第十試合 DREAMヘビー級ワンマッチ
×ジェロム･レ･バンナ
VS(3R判定3-0)
○石井慧

･第十一試合 DREAMウェルター級タイトルマッチ
○マリウス･ザロムスキー
VS(1R 2:16 TKO)
×桜庭和志

･第十二試合 K-1 MAXライト級ワンマッチ
△大和哲也
VS(3R判定ドロー)
△西浦"ウィッキー"聡生

･第十三試合 DREAMウェルター級ワンマッチ
×桜井マッハ速人
VS(3R判定2-1)
○ジェイソン･ハイ

･第十四試合 DREAMライト級ワンマッチ
○川尻達也
VS(3R判定3-0)
×ジョシュ･トムソン

･第十五試合 DREAMフェザー級タイトルマッチ
×ビビアーノ･フェルナンデス
VS(3R判定3-0)
○高谷裕之

大トリで登場した高谷裕之は､タイトルマッチという極限に緊張した状況で序盤は硬さが見られ手数も少なかったが､ビビアーノのタックルも殆どカットし有効打を喰らわない｡
3R､痺れを切らしたビビアーノが強引に寝技へと引き込んだが､これが仇となり試合終了まで高谷裕之が上になった状態でパンチを出し続け､殆ど差はないながら僅差の判定をモノにした｡

一方､ウェルター級のタイトルマッチに挑んだ桜庭和志は､試合序盤で右耳を負傷｡最終的に耳が取れてしまうほどの怪我を負いやむなくストップがかかった｡

アリスター･オーフレイムはK-1 GP制覇の勢いそのままに試合開始から果敢に攻め立て､膝蹴りからの左フックで相手を一撃KO｡DREAMヘビー級暫定王者の座に就いた｡

長島☆自演乙☆雄一郎と青木真也のMIXルールにて行われた異種格闘技戦は､1RのK-1ルール時に青木真也の逃げの戦法で不要なドロップキックなど時間潰しに徹する｡

とにかく卑怯に逃げ拳を交えようとしない青木真也に対し長島☆自演乙☆雄一郎も有効打を浴びせることが出来ずに1Rが終了し2Rの総合ルールに突入するが開始僅か4秒､青木真也がタックルに飛び込もうとした瞬間膝をあごにクリーンヒットさせ一撃KO｡
総合ルールでは絶対的不利かと思われた長島☆自演乙☆雄一郎が奇跡の勝利を見せ会場を湧かせた｡

同大会の模様はTBS系列にて放送されたが､川尻達也や桜井マッハ速人など『DREAM』で活躍する総合のトップランカーや､K-1 WORLD MAX -63kg初代日本王者･大和哲也など数々の強豪選手の試合はダイジェストで十数秒流すのみ｡

宮田和幸と宇野薫の対戦では､宮田和幸がレスリング仕込みのジャーマンスープレックスを3回も繰り出すといった見どころがあったにも関わらず､こちらもダイジェストでのOAだった｡

古木克明や石井慧･泉浩などまだまだ経験不足で素人に羽が生えたような選手の試合をノーカットで放送する時間があるのなら､実力者同士の好カードをたっぷり流すべきだと苦言を呈したい｡

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